2012年12月01日
優しい人
《優しいひと》
いつものことだが
電車は満員だった。
そして いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立ってとしよりに席をゆずった。
そそくさととしよりが坐った。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘は坐った。
別のとしよりが娘の前に横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし又立って席をそのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で
礼を言って降りた。
娘は坐った。
二度あることは
と言う通り別のとしよりが娘の前に押し出された。
可哀想に。
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も次の駅も
下唇をギュッと噛んで
身体をこわばらせて---。
僕は電車を降りた。
固くなってうつむいて娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持主はいつでもどこでもわれにもあらず受難者となる。
何故ってやさしい心の持主は
他人のつらさを自分のつらさのように感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持ちで
美しい夕焼けも見ないで。
吉野弘の「夕焼け」より
吉田麻子のカラーで人は必ず輝くより
登録は空メール送信で
00571983s@merumo.ne.jp
先ほど募金をしたけど帰りに募金箱の前を素通りすると気が引ける
そんな心の中の想いを思い出しました
いつものことだが
電車は満員だった。
そして いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立ってとしよりに席をゆずった。
そそくさととしよりが坐った。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘は坐った。
別のとしよりが娘の前に横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし又立って席をそのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で
礼を言って降りた。
娘は坐った。
二度あることは
と言う通り別のとしよりが娘の前に押し出された。
可哀想に。
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も次の駅も
下唇をギュッと噛んで
身体をこわばらせて---。
僕は電車を降りた。
固くなってうつむいて娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持主はいつでもどこでもわれにもあらず受難者となる。
何故ってやさしい心の持主は
他人のつらさを自分のつらさのように感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持ちで
美しい夕焼けも見ないで。
吉野弘の「夕焼け」より
吉田麻子のカラーで人は必ず輝くより
登録は空メール送信で
00571983s@merumo.ne.jp
先ほど募金をしたけど帰りに募金箱の前を素通りすると気が引ける
そんな心の中の想いを思い出しました
Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 21:54│Comments(0)
│今思った事 考えた事
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