2012年10月13日
駅前でティッシュ配りがしたい!
ある中学校で講演を行ったとき、
大きな衝撃を受けました。
卒業記念講演で、テーマは『夢』でした。
はじめに、
子どもたちがどのような夢を持っているのか知りたくて、
自由に夢を書いてもらいました。
ところが、
そこに書いてある夢とは、
「駅前でティッシュ配りがしたい!」
「スーパーのレジが打ちたい」
「共稼ぎの夫婦が夢」
などでした。
――んっ?これが夢か?
と、正直はじめは思いました。
挙句の果てには、
「猫になりたい」
とまで書いてありました。
――中学生の夢って、この程度なのか?
と思いました。
とはいえ、講師として来ていた私は、
どうしたらその夢が叶うかを教えるつもりで、
いくつかピックアップしたいたところ、
とんでもないことに気がついたのです。
それは・・・
『いつの間に、私はそれらを夢にできなくなってしまったのだろう』
ということでした。
私は、
“夢にあふれた大人”
という前提で、夢を語りに来ているのに、
“いつの間にか、ティッシュを配る仕事は夢ではないと思うようになったのか”
“スーパーでレジを打つ仕事は夢ではないと思うようになったのか”
“猫になれない!と思うようになったのか”
私は、ただなんとなく、
“猫にはなれない”
と思い込んでいたのです。
しかし、
「なれると思っている子ども」
「なれないと思っている私」
どちらが夢があるか?
と単純に考えれば、
それは、まちがいなく、
子どもたちの方
だと思ったのです。
その瞬間・・・・
『夢がないのは私だ!』
と大変な衝撃を受けました。
私がその講演でできることは、謝ることだけでした。
「今日は夢のない大人が講師として来てしまって、本当にごめんなさい。
大切なことに気づかせてくれてありがとう」
そう伝えるのが精一杯でした。
講演後、校長室で、一人の先生が
とてもすばらしいことを言ってくださいました。
「子どもたちは、
笑顔で生きている大人を見ると、
その大人がやっていることを
夢にするんですよ。
ですから、
駅前で、笑顔でティッシュを配っている人がいたのではないですか?
きっと、笑顔でスーパーのレジを打っている人がいたのではないですか?
両親が共稼ぎだけど笑顔なので、共稼ぎをすると、笑顔になれるんだと思ったのではないでしょうか」
子どもたちが見ているのは、
職業の種類でも、
仕事の中身でもなく、
“そこに関わっている大人たちの姿”
なのです。
子どもたちは、
身近な大人が
どのように生きているのかを見て、
夢を持ち、
その夢を叶えるために
努力しはじめるのです。
夢に大きい、小さいは関係ありません。
それまで夢とは思っていなかったこと、
目の前にあることをワクワクする自分の夢にすることもできるのです。
「今日一日を笑顔で過ごそう!」
「職場の仲間と一緒に、お客様を感動させよう!」
「お客様から頂いた仕事に、感謝の気持ちをもって取り組んで、期待されている以上の成果を出そう」
「部下が元気に仕事に取り組んでいけるように、毎日励ましのメールを送ろう!」
大きな夢を持ち、叶えようとすることは、とても素晴らしいことです。
だた、私は、
「普段の仕事、あるいはいつもの生活の中にも、
夢を見つけることができる」
とも思っています。
『仕事が夢と感動であふれる5つの物語』より
福島正伸著書
輝く未来ビトより
登録は空メールで
00576250s@merumo.ne.jp
夢って大きななものじゃなきゃ~
夢って頑張って叶えるものだよね〜
そんな決め付けをしてしまっていた自分に気付かされました
夢って心が満たされる事をする事なのかもしれないですね
Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 20:34│Comments(0)
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