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2012年08月16日

笑われても馬鹿にされても


大人も見習うべきだと感じました
どんな状況も受け入れ一生懸命生きるあり方が大切なんですね

ーーーーーーーー

娘の小学校であった話です。


その年の6年生は荒れていました。

だんだんと大人になっていく自分をもてあますかのように

先生を馬鹿にして授業放棄をしたり、

同級生や下級生に暴力をふるったりといった児童が多く、

全校でも大きな問題となっていました。



もうすぐ音楽会という時期でした。


6年生は全クラスで一つの歌を一緒に合唱することが例年の恒例となっています。


ですが荒れに荒れた雰囲気の6年生は、

先生が指揮をしてもふざけて遊んでいるばかりで

みんなで歌うことができません。



そこで児童の中から指揮者を出すことになり、

以前他の学校から転校してきたMくんが選ばれました。



Mくんは張り切って、その大役に挑みました。

指揮台に立ち、全身で感情をほとばしらせるように指揮棒を振りました。


ですがそんなMくんを迎えたのは、

同学年の児童からの嘲笑でした。



彼らにはMくんのあまりに一生懸命な、

全身を大きく動かす指揮が目新しく、

おもしろおかしく感じたのでしょう。


「いいぞー!やれやれー!」

「なんだ、あれ?」

といったヤジや爆笑が起きました。


当然まともな合唱にはなりません。




ですがMくんはそこであきらめませんでした。


笑われても、からかわれても、一生懸命、

全身全霊を注ぎ込むような指揮をやめませんでした。



何日も何日も、何回も何回も、

Mくんは一心に指揮棒を振り続けたのです。



そのうち、子どもたちのMくんに対する目が変わってきました。


だんだんとMくんの指揮に合わせて歌う児童が増えていきました。


しばらくたつと全員がMくんの指揮に合わせて合唱をしていました。




Mくんのまっすぐな努力が子どもたちに迎え入れられた瞬間でした。




音楽会の日、プロ顔負けの大きなアクションをつけ、一心に指揮をするMくんと、

普段は荒れて暴れていることが多い6年生の美しい合唱に、

全校児童も保護者もひきこまれていました。



会場となった体育館は静まり返り、

ピアノと6年生のきれいな歌声が響きます。



演奏が終わった後、客席から大きな拍手が起こりました。




Mくんは他の6年生と共に客席を向き、笑顔でおじきをしました。


またさらに大きな拍手が起こりました。


保護者の中には感動して目をハンカチで押さえている方々もいました。




同学年の児童から信頼をよせられたMくんは、

中学生になってからも必ず合唱の際には指揮台に立っているそうです。



思春期の子ども、

特に男の子にとって、

友達から笑われること、

カッコ悪いと言われることは非常につらく、

受け入れがたいことだと思います。




一生懸命やるよりも、

気のりしなさそうに、

仕方なくやるといったスタンスのほうがかっこいい、

と思ってしまいがちな年頃でもあります。


ですが、

あきらめずに自分が信じた方法を貫き通し、

最終的に周りから絶大な信頼を得て

学年全員の姿勢を変えたMくんは、

多くの人に感動を与えました。



笑われても馬鹿にされても、

自分の信念を貫き一生懸命やりぬくことの大切さ、

尊さをMくんから学びたいと思います。


〜〜(長野県の山田さんからの投稿『笑われても馬鹿にされても』より)〜〜


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Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 08:10│Comments(0)今思った事 考えた事
 
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