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2012年08月09日

「ノックを打つ女子マネージャー」

甲子園が始まりましたね

甲子園の話は甲子園出場校だけが良く取り上げられますが

甲子園を目指している野球部全てに色々なストーリーがあるんですよね

そんな中のある野球部の話です(^-^)

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甲子園だけが高校野球ではない 岩崎夏海著

「ノックを打つ女子マネージャー」

親戚の男の子から・・


「野球部の練習を手伝ってほしいんだけど、マネージャーやってくれないかな?」


と言われたんです。

ソフトボール部がない代わりに野球に関われるのがなんか嬉しくなった私は、思いきってマネージャーを引き受けたんです。


練習後に先輩にノックしてもらったり、たまに紅白戦に混ぜてもらったり、フリーバッティングにも入れてもらったり・・・


マネージャーの仕事をしながらも、普通の女子マネージャーとはちょっと違った日々が続きました。

そんなある日、監督に呼ばれて、こう言われたんです。


「ノック打ってみないか?」

「ええ!私でいいんですか?」


ってびっくりして聞き返しました。

マネージャーの私が、本来監督が打つべきノックを打っていいんだろうか?

でも監督は


「ああ、お前やってみろ!」


の一言・・・


中学時代に比べると体力が落ちていたので、「甘い気持ちでノックを打ったらいけない!」
と思ったんです!

家に帰ったら、ご飯を食べるのも惜しんでバットを振り続けました。

絶対に選手に迷惑をかけてはいけない。

の一心でボールを打ちました。

そしたらみんなに言われたんです。


「おお!いいぞ!」


「ナイスノック!」

素振りのしずぎで手のマメがつぶれて痛かったけど、ホントに本当にうれしかった!


そんな充実した日々をおくるうちに、高校最後の夏がきました。


初戦の相手は、昨年の甲子園出場校!


公式戦の試合ではルールがあり、女子の私は球場のグランドでノックを打つことはできません。

迎えた試合当日。

ベンチでスコアをつけながら、ベンチの選手たちと一緒に大声を出し、攻守のときは選手がベンチに戻るたびにハイタッチをしました。

私も戦っている選手たちと同じ気持ちだったのです。

でも・・・でも勝てなかった。

相手の校歌を聞きながら、涙が止まらない。

野球のことしか考えてなかった高校生活。

それが終わった瞬間でした。

試合後、お世話になった父兄への挨拶の後、選手のみんなが私の前に集まってきた。

そして彼らは、一枚の色紙を手渡してくれました。

見ると、


「いつも鋭いノックありがとう!」


「お前のおかげで守備がうまくなったよ!」


「ノックに思いを感じたよ!」


「3年間ありがとうな!」


選手にみんなからのたくさんのメッセージが書かれてました。


こんなに泣いたことって今までにないよ・・・。

(ああ、もうほんとに今日がみんなと過ごす最後の日なんだ・・)


私は高校のマネージャーをしながら、ひたすら選手のためにキャッチボールし、ノックを打った日々。


この3年間人のために何かをするっていう大切なことを学びました。


これからは、小学校の頃からずっと憧れてた美容師の道に進みます。


HSコーポレーション星野 修の想い・志
登録は空メールを
00556024s@merumo.ne.jp  


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Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 07:55│Comments(0)感動話
 
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