てぃーだブログ ›  心の声 › 感動話 › 感じる詩

2011年10月25日

感じる詩

心に染み込みます

暖かい気持ちになります


ーーーーーーーーーー


『人げん』

にんげんって いいね

おいしいものがたべられる

たのしいことが いっぱいあるし

かあさん ぼく 人げんにうまれてよかった

ひめ あんたは ねこに

うまれて つまらんじゃろう

人げんにうまれて くればよかったのに

もうおそいよ

はよう たのめばよかったのに

うまれるまえに あんたのおかあさんに

たのめばえかったのに

わたしを 人げんに うんでくださいいうて

はやめにたのんだら よかったのに

もう おそいよ

ねこにうまれたんじゃけん

もう ておくれよ

ひめは ねこでしあわせに

なりんさい

ぼくは にんげんで

しあわせに なるけえ


―――

広島市在住のひらがな詩人

栗栖晶(くりすあきら)さんの詩です。


36年前

知的障害、

脳性麻痺

その他いくつかの障害をもって彼はうまれてきた。


3歳までは入退院の繰り返しだった。


彼が6歳の時、

ご両親は、彼を寄宿舎に預けていいものか悩んだ。


親を一番必要とする時期だ。


しかし、機能訓練は小さい時期にやっておいた方がいいし、

それは生活の中でするのが一番いい。


胸が張り裂けるような想いで、

ご両親は彼を施設に預けた。


その時お母さんは、

息子の前では絶対に泣かないと決めた。


でも3回泣いてしまった。


1回目は、やっぱり最初の面会の日だった。

2回目は、半年過ぎた頃だった。

学校から電話が掛かってきた。

「お母さん、晶くんが歩きましたよ!

ほんの少しですが、

一人で歩いたんですよ!」


自分の足で歩けるようにと願っていかせた学校だった。


こんなに早く歩けるようになるなんて、夢のようだった。


晶くんが電話に出ると、お母さんも涙で言葉でならなかった。


3回目は4年後。

寄宿舎を退園する日だった。


「晶くん、よく頑張ってくれたね。

ありがとう」


そういった瞬間、涙が溢れてきた。


学校で字を覚えた晶さんは、

詩を書き続けた。


『かみさまが

じゃんぷできるあしと

はしったりできるあしを

ぼくがうまれるとき

うっかりわすれたみたい・・・・

でもかみさま

もうきにせんでええよ

みんながたすけてくれるけー

わるい人もおるが、ええ人もおるよ』



(みやざき中央新聞:10月10日号社説より)


-*-*-今日の輝く言霊-*-*

ありがとうといわれたら
しあわせになります

でもありがとうは
なかなかいうてもらえません

しんせつにせんというてもらえません

どりよくせんというてもらえません

ありがとうはしんどいことなのです

だからぼくはしんせつにしてもろうたらすぐ
ありがとうということにしました

ぼくのためにどりょくしてくれたんじやけん
ありがとうといいます

ありがとうはしあわせの
あいさつです

(くりすあきらさん:詩人)







メルマガ【輝く未来ビト】より
登録は空メールで
00576250s@merumo.ne.jp


スポンサードリンク
同じカテゴリー(感動話)の記事
3匹の像
3匹の像(2015-05-09 07:09)


Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 12:31│Comments(0)感動話
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

スポンサードリンク