心の声

日本の中だけで生活して居ると日本の生活が基準になる

しかし、世界に目を向けるといかに日本が恵まれて居るかかわかる

私達はもっともっと世界に目を向け考える事が沢山有るのでは無いかと感じます

電気が足りないから原発を動かす

足りないとは我慢せずに使う生活を基準にしている

もう少し我慢して地球規模で資源節約など考えるべきではないでしょうか?

ボランティアは出来なくても良い

多少の我慢はしても良いと思います
世界基準でみれば未だ未だ快適で裕福な生活を私達はしていますから

脱線してますがそんな事を考えてしまいまさた(^-^)

【ミーチャのお話】


タイの貧しい農村に、ミーチャという女の子がいた。

貧しい農村の家に生まれたミーチャは、

家計を助けるため１２歳で出稼ぎに出た。


「いい仕事がある！」

と騙されて連れて行かれたのが売春宿だった。


ミーチャは１日に何人も客を取らされ、

それが嫌で泣いたり騒いだりすると、

泣きやむまで殴られるという生活を送った。


そして最後は、エイズで２０歳の若さで亡くなった。

1996年のことだった。



このミーチャの話を大学の授業で聴き、

強烈なショックを受けた一人の女子大生がいた。


年齢が自分と近いミーチャ。

彼女と自分の境遇との違いに驚き、

そして　やるせない気持ち　になった。


「ろくに親孝行もしたことがない自分と違って、

ミーチャは、“家族のために”　決心して出稼ぎに行った。

それなのに、あんなひどい目に遭うなんて・・・・・。

生まれた国や場所によって人生がここまで違ったことになるものなのか」

そう彼女は悩み続けた。


あれから１１年。

「ミーチャのような思いをする子どもがいない世界を創る！」

と誓った彼女は今、世界の子どもを守る最前線に立つ。


NPO法人 かものはしプロジェクト（ http://www.kamonohashi-project.net/  ）で共同代表を務める 村田早耶香さん。

かものはしプロジェクトは、貧困国で深刻な問題になっている

児童買春の撲滅を目指して活動する団体。


カンボジアでの活動を開始した2002年から１０年。

カンボジアで強制的に生産業に従事させられた人数は、

２５００人だったが、１０００人程度にまで減っていると試算している。


中学生の頃、「国境なき医師団」の活動に、「格好いい！」と感動し、

ボランティア精神を持って働く人間に強い敬意を抱くようになった。


実父もボランティアに積極的だった影響も大きく、

高校生になると、ODA(政府開発援助)の話を聞きに外務省を訪ね、

青年海外協力隊やJICA（国際協力機構）の説明会にも参加した。


大学1年の時、「対人地雷全面禁止条約」という国際条約をつくり、

のちに、ノーベル平和賞を受賞したジョディ・ウィリアムズの講義を聞いた。

その時、ウィリアムズの話した

『私は普通の人間ですが、それでも世の中を変えることができました』

という言葉に大きく感銘を受けた。

そして大学2年の時、のちの恩師となる弓削昭子さんの授業で、

ミーチャの悲劇を知り、児童買春問題の防止に目覚めた。


「本当に起きているのか？」

信じられなかった村田さんは、

2か月後、実態を知るため、タイにいた。


エイズ孤児を預かるホスピスでは、

母子感染でエイズウィルスをもって生まれた５歳の女の子に出逢った。

彼女の母親は１０代の時に出稼ぎ先で買春宿に売られ、

エイズに感染し、村田の訪問時には既に亡くなっていた。

保護された子供たちは、心の傷が原因で、

不眠や悪夢に泣き叫ぶ　という悲劇も聴いた。


「ずっといれくれたらいいのに」

訪問した施設を離れる際、

自分との別れを惜しみ、泣いてくれた子どもたち。


その時に、決意した。

「彼女たちのためになんとかしなければ」


帰国後、かものはしプロジェクトのパートナーと出逢い、任意団体を立ち上げ、事業モデルを必死に考えた。


売られる側（供給側）　を減らすための手を打つことが有効と考え、

農村の貧困家庭を対象に、

IT系職業訓練所をつくり、

IT人材を育て、自立してもらうことを考えた。


ここまで１０年。

紆余曲折の連続だった。

時には、活動を辞めたいと弱音を吐くこともあった。

「代表を降りたい」と告げたこともあった。


しかし、仲間に支えられ、

携わった子どもたちが自立していく姿も数多く目にしてきた。


今では、多くの人からその活動は賛同を得て、

活動の幅を広げている。


（「日経ビジネス」2012年6月4日号より）

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