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2012年01月06日

『古きニッポン』の子孫として

日本人として誇りを持とう

日本人として生きよう

せっかくすばらしい国日本に生まれたのだから

そんな思いがこみ上げてきました



イラクでは噂が伝わるのが速い。

2004年12月14日

自衛隊の派遣期間が終わりに近づき、

またロケット砲が撃ち込まれると、

「自衛隊は帰るのか?」

という懸念が瞬く間に広まった。


すると140人の老若男女からなるデモ隊が、

「日本の支援に感謝する」

と自衛隊宿営地に詰めかけ、口々に

「帰らないで欲しい」

と懇願した。


それと同時に

「自衛隊の滞在延長を願う署名運動」

が展開され、2日間で1500人の署名が集まった。


実は感謝デモはこれで二度目だった。


4月に2度、自衛隊宿営地そばに迫撃弾が撃ち込まれると、

サマーワ市民による100人規模のデモ行進が行われた。


スローガンは、

「日本の宿営地を守ろう!!」

というものだった。

前代未聞のデモだった。


英米オランダ軍も驚いて、自衛隊に矢継ぎ早に問い合わせをしたほどだった。


「どうしてこんなことが起こったのでしょうか?」

「イラク人と自衛隊員の信頼関係はどうやって築かれたのでしょうか?」



2004年1月26日

番匠幸一郎(ばんしょうこういちろう)一等陸佐が率いる復興支援の本隊、

第一次イラク復興支援群がサマーワに到着した。


装甲車両には色鮮やかな日の丸が描かれていた。


また、隊服の右胸、左袖、背襟下にも

遠目にもよく目に見えるほどの日の丸をつけていた。


多国籍軍側からは、

「これでは「撃ってくれ」と言わんばかり。お前らはどうかしている」

と忠告された。


サマーワにつくと、番匠一佐は

現地の人々に繰り返しこう語って理解を求めた。


「我々はあなた方の友人としてサマーワに来た。

我々日本も、60年前の先の大戦で敗れ、国土は焦土と化した。

すべてが無に帰し、食料にも困る日々が続いた。

そんな廃墟の中から、私たちの祖父母、父母の世代は立ち上がり、

大変な努力をして、日本を復興させた。

そして、その結果、

いまや世界第2位という日本を築き上げることが出来た。


メソポタミア文明という

人類にとって偉大な歴史を有するあなたたちイラク人は

偉大な国民だ。

あなたがたに同じことができないはずはない。

我々は友人として、

あなた方が立ち上がるお手伝いにきたのだ。」



イラク人にとっては日本は同じアジアの国である。

さらに自分たちと同じように

アメリカにやられた国だという意識があったようだ。


その日本から 「友人として助けに来た」 という番匠一佐の言葉は、

イラク人の心に響いたに違いない。


宿営地には建設中の段階から

外国の軍人たちが表敬や見学のために訪ねてきたが、

彼らが一様に驚くのは、イラク人作業者たちが、

夕方になってもまだ働いていることだった。



外国の宿営地で雇っている作業者たちは、

3時、4時になると仕事が途中でも帰ってしまう。

夏場には60度にも達するのだ。

それも無理はない。


外国の場合は、イラク人作業者に作業を命ずると

彼らだけを働かせるのだが、

日本では幹部自衛官でも、

彼らと一緒になって、ともに汗を流した。



宿営地の鉄条網整備の際には、

日本人2、3人とイラク人7、8人がチームを作り、

有刺鉄線に服はボロボロ、

体中、血だらけ汗まみれになって作業を続けた。


昼食は分け合い、休み時間には会話本を指差しながら、

仕事の段取りについて話し合う。


いったん意気に感ずると、とことん尽くすのがアラブの流儀だ。


終業時間の5時を過ぎても、

まだ隊員と一緒にブルドーザーに乗って働いているイラク人の作業者もいた。


イラクの人たちの信頼は厚くなり、

「そこは日本にやってもらいたい」

という要望がどんどん増えていった。


真摯な態度をもって、偽りの無い心を示した。

地道な努力の積み重ねが、

言葉の壁を打ち破り、

人と人の絆を強めていったのだ。


日本の自衛隊は、

友人として受け入れられたのだ。



2004年1月16日。

現地のサマワ新聞の記事に、

こんなことが書かれていた。


------------

我々は我が県に日本隊が到着するまで、

この道徳と倫理を保持した立派な人々について何も知らず、

感情のかけらもない技術革命により、

前世界の心を支配するつもりだろうと思っていた。


しかし、日本国陸上自衛隊が県内に到着して数週間の内に、

サマワの人々は彼らが

『古きニッポン』の子孫として、

愛情と倫理に溢れた人々であることを見出した。


彼らは偉大なる文明を保持するとともに

他の国家を尊重し、他国民の家庭や職業に敬意を払う

立派な伝統を持っていたのだ。

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今年の震災後、

すぐに動き始めたのは、

家族の安否もわからず、

自分たちも被災した自衛隊員のみなさんでした。


彼らの日本人としての誇りや姿勢のお蔭で、

日本人の評価は高いのだと思います。


日本に住む僕も学ぶことを忘れずに、

精進していきます。



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Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 13:32│Comments(0)今思った事 考えた事
 
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