2011年09月28日
みんな世話になってる
TKさん、64歳の男性、胃がん患者。
小さな町工場の責任者。
いわゆる職人気質の人で短気。不平不満が多い。
例えば投薬時間が少しでも遅れると「遅い!」と大声でナースに怒鳴る。
TKさんの病状は急速に悪化し、やがて1日中ベットで過ごす日が多くなった。
そんなある日、担当のナースが詰所に駆け込んできて言った。
「TKさんに薬を渡したら、『ありがとう、世話になるなぁ』と言われたんです」。
彼から感謝の言葉が出るなど、全く想定外だった。
その日の夕方、奥さんが目を丸くして、詰所に来られて言った。
「何があったのですか。先ほど洗濯物を持ってきたら、主人が『ありがとう。ご苦労さん』って言うんです。私もう、びっくりして。結婚以来初めて感謝されました」。
TKさんに一体何が起こったのか。
私はその理由を彼に尋ねた。
TKさんは次のように言った。
「横になってボーっと天井を見ていると、自分のこれまでの人生のことがいろいろ思い出されてきました。
そして、随分いろんな人に、いろいろお世話になったなぁと思いました。
私が誰かにしてあげたことより、
私が人にしてもらったことの方がずっと多かったことに気がつきました。
頑固で短気な私は、周りに不平ばかり言って生きてきましたが、死ぬ前になってやっと人に感謝する気持ちが湧いてきました」
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“「死にざま」こそ人生”
柏木哲夫 著
朝日新聞出版さんより
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魂が震える話より
登録は空メール送信で
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感謝の気持ちを持つ
そのためには自分の生き方を振り返る自分時間を作ることが大切なのかもしれないですね
我が父も言っていました
「朝起きて、朝食を食べて、テレビのニュースを見て、昼食が出てきて食べて、散歩をして、夕食が出てきて食べて、ニュースを見る。今はこんな一日だよ。仕事が忙しい時は思わなかったけど今は仕事もしないで食べていけるって幸せだな〜と思うようになった」
みんは自分を振り返る時間に色々なことに気が付くのでしょうね。
Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 12:32│Comments(0)
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