2013年12月21日
私はゴウが好きだから
【私はゴウが好きだから】
私は、子どもたちに伝えたいことが
たくさんあります。
その中の一つが、
「ありのままの自分を受け入れる」
ということです。
将来、何かの壁にぶつかったときに、
「私はできる!」
「ぼくはできる!」
と自分で自分を信じられる人になってもらいたい。
ゴウ(仮名)という男の子がいました。
2年生のときまで髪の毛はモジャモジャ頭の金髪でした。
授業を受けない。
けんかを毎日する。
トイレに行ったらこもって出てこない・・・。
ある日の冬でした。
長い廊下の向こうからゴウが歩いてきました。
それが私とゴウの初めての出逢いでした。
ゴウの顔を見るとボクサーのように腫れていて、
殴られたんだなとすぐわかりました。
手と足は肌色のところがなくて、全部紫色でした。
「ゴウ」というと、私から目を背けて、
「なん?」と彼は言いました。
「誰から殴られたの?」
と聞くと、彼は黙っていました。
「お父さん?」と聞くと、
「うん」と頷きました。
でも、彼は、
「お父さんが悪いんじゃない。
ぼくが悪いんだ。
ぼくが先生の言うことを聞かんけん、
お父さんが怒ってぼくを殴った」
と話しました。
子どもはどんなときでも親をかばいます。
次の年度になりました。
私は3年生になった彼のクラスの担任を
することになりました。
もちろん、そのときも金髪でした。
ある日、クラスメイトの子を
後ろから思いっきり蹴っている彼を見ました。
その瞬間、私は彼を引っ捕まえて
グッと投げ飛ばしました。
彼は私を下から睨みつけて、
「なんでこんなことをする!」
と言いました。
私はとっさに叫びました。
「ゴウが好きだからよ!
ゴウが好きだから先生は投げ飛ばしたんよ!
ゴウが好きだから、
先生はゴウがしたことを許さん!
なんでそんな卑怯なことをする!
なんで弱い者いじめをする!
けんかはしてもいい。
でも真っ正面からしい!
言いたいことがあるなら、堂々と言いなさい!
先生はゴウがどんなに悪いことをしても
お父さんには言わない。
だから、先生と2人で、
ゴウの悪いところを直していこ!」
そこまで話すと、
ゴウの目からみるみる涙が溢れてきました。
「先生はお父さんには言わない?」
と聞くゴウに、
「言わない」
と私が応えると、
彼は声をあげて泣きました。
次の日、彼は金髪だった頭を
坊主にしてきました。
みんな笑いました。
今までのゴウなら
笑われると殴りかかっていたのに、
みんなに笑われてゴウは嬉しそうでした。
それから変わっていきました。
クラスのリーダーとなって、
私がいない時には、
クラスをまとめてくれるまでになりました。
彼は毎日、給食のナフキンとお箸を
忘れてきました。
私のクラスでは、忘れたら
私の肩もみ100回というルールになっています(笑)
子どもたちは、「恥ずかしくてできない」
と言い、忘れないようにします。
ところが、ゴウは毎日忘れてきました。
「また忘れたよ」
と言いながら、ゴウはいつも、
私の肩を揉んでくれました。
その時が、ゴウとのお話の時間でした。
「先生、僕はね、
木刀で殴られてたんだよ。
お父さんはすごく怖くて」
「僕はね、いつも悪い子だって
言われてたんだ。
みんなと一緒にいても、
真っ先に注意されるのは僕なんだよ」
と、今までにあった色んなことを話してくれました。
ある日、ゴウのお母さんに会った時、
「お母さん、毎日ゴウは
ナフキンとお箸を忘れてくるんですよ。
だから、毎日、私の肩揉みをしてるんです」
と話したら、お母さんは、
「えっ???
先生、お箸とナフキンは
毎日私がゴウの鞄の中に入れてますよ」
とおっしゃいました。
彼はただ、
私に話を聞いてもらいたかったんですね。
子どもたちは色んな問題行動を起こします。
けれども、表面的なことだけに目を向けることは、
時に子どもたちを追い込むことになるのではないかと思うのです。
何を感じ、考え、思っているのか、
子どもたちを育てるとき、
見えない心を想うことを
私はもっとも大事にしています。
みやざき中央新聞に載っていた福岡市の小学校教諭、
香葉村真由美さんのお話
メルマガ輝く未来ビトより
香葉村真由美先生素敵です(^^)
問題行動が問題ではなく
問題行動の奥にある
メッセージに気が付かないことが
問題なのかもしれませんね
私は、子どもたちに伝えたいことが
たくさんあります。
その中の一つが、
「ありのままの自分を受け入れる」
ということです。
将来、何かの壁にぶつかったときに、
「私はできる!」
「ぼくはできる!」
と自分で自分を信じられる人になってもらいたい。
ゴウ(仮名)という男の子がいました。
2年生のときまで髪の毛はモジャモジャ頭の金髪でした。
授業を受けない。
けんかを毎日する。
トイレに行ったらこもって出てこない・・・。
ある日の冬でした。
長い廊下の向こうからゴウが歩いてきました。
それが私とゴウの初めての出逢いでした。
ゴウの顔を見るとボクサーのように腫れていて、
殴られたんだなとすぐわかりました。
手と足は肌色のところがなくて、全部紫色でした。
「ゴウ」というと、私から目を背けて、
「なん?」と彼は言いました。
「誰から殴られたの?」
と聞くと、彼は黙っていました。
「お父さん?」と聞くと、
「うん」と頷きました。
でも、彼は、
「お父さんが悪いんじゃない。
ぼくが悪いんだ。
ぼくが先生の言うことを聞かんけん、
お父さんが怒ってぼくを殴った」
と話しました。
子どもはどんなときでも親をかばいます。
次の年度になりました。
私は3年生になった彼のクラスの担任を
することになりました。
もちろん、そのときも金髪でした。
ある日、クラスメイトの子を
後ろから思いっきり蹴っている彼を見ました。
その瞬間、私は彼を引っ捕まえて
グッと投げ飛ばしました。
彼は私を下から睨みつけて、
「なんでこんなことをする!」
と言いました。
私はとっさに叫びました。
「ゴウが好きだからよ!
ゴウが好きだから先生は投げ飛ばしたんよ!
ゴウが好きだから、
先生はゴウがしたことを許さん!
なんでそんな卑怯なことをする!
なんで弱い者いじめをする!
けんかはしてもいい。
でも真っ正面からしい!
言いたいことがあるなら、堂々と言いなさい!
先生はゴウがどんなに悪いことをしても
お父さんには言わない。
だから、先生と2人で、
ゴウの悪いところを直していこ!」
そこまで話すと、
ゴウの目からみるみる涙が溢れてきました。
「先生はお父さんには言わない?」
と聞くゴウに、
「言わない」
と私が応えると、
彼は声をあげて泣きました。
次の日、彼は金髪だった頭を
坊主にしてきました。
みんな笑いました。
今までのゴウなら
笑われると殴りかかっていたのに、
みんなに笑われてゴウは嬉しそうでした。
それから変わっていきました。
クラスのリーダーとなって、
私がいない時には、
クラスをまとめてくれるまでになりました。
彼は毎日、給食のナフキンとお箸を
忘れてきました。
私のクラスでは、忘れたら
私の肩もみ100回というルールになっています(笑)
子どもたちは、「恥ずかしくてできない」
と言い、忘れないようにします。
ところが、ゴウは毎日忘れてきました。
「また忘れたよ」
と言いながら、ゴウはいつも、
私の肩を揉んでくれました。
その時が、ゴウとのお話の時間でした。
「先生、僕はね、
木刀で殴られてたんだよ。
お父さんはすごく怖くて」
「僕はね、いつも悪い子だって
言われてたんだ。
みんなと一緒にいても、
真っ先に注意されるのは僕なんだよ」
と、今までにあった色んなことを話してくれました。
ある日、ゴウのお母さんに会った時、
「お母さん、毎日ゴウは
ナフキンとお箸を忘れてくるんですよ。
だから、毎日、私の肩揉みをしてるんです」
と話したら、お母さんは、
「えっ???
先生、お箸とナフキンは
毎日私がゴウの鞄の中に入れてますよ」
とおっしゃいました。
彼はただ、
私に話を聞いてもらいたかったんですね。
子どもたちは色んな問題行動を起こします。
けれども、表面的なことだけに目を向けることは、
時に子どもたちを追い込むことになるのではないかと思うのです。
何を感じ、考え、思っているのか、
子どもたちを育てるとき、
見えない心を想うことを
私はもっとも大事にしています。
みやざき中央新聞に載っていた福岡市の小学校教諭、
香葉村真由美さんのお話
メルマガ輝く未来ビトより
香葉村真由美先生素敵です(^^)
問題行動が問題ではなく
問題行動の奥にある
メッセージに気が付かないことが
問題なのかもしれませんね
Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 17:31│Comments(0)
│感動話