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2013年03月03日

魔法の言葉

父親に性的虐待を受け、
精神的にボロボロになっていた
17歳の女の子。
心の支えだったお母さんが乳がんで亡くなりました。

「お母さんを看取った後、私は死ぬ」

彼女はそう言っていました。

これほどの不幸を背負った子に、
「生きなきゃだめよ」なんて
簡単に言えません。

この子に生きる希望を与えられるような
「魔法の言葉」が私達にはなかったんです。

ところが、
お母さんのお通夜と葬儀が全部終わった後、
彼女は言いました。

「私は死なないよ」

「えっ!」
…私達は驚きました。
本当に予想外の言葉でした。

「私は死なないよ。生きるからね」って。

実は、お母さんは自分が死んだら
この子が死ぬとわかっていたんです。

だから亡くなる前日、
自分の死期を悟ったお母さんは
娘にこんな話をしたそうです。

「Mちゃん、死んだらダメだよ。
 絶対に生きなさいね。

 もしあなたが自分で自分の命を絶ったら
 お母さんに会えないよ。
 お母さんのところに来れないよ。

 お母さんはつらかったけど、
 一生懸命生きた。

 だからあなたも
 一生懸命生きなきゃ
 お母さんのところに来れないんだよ。

 また会おうね。
 待っているからね。
 だから、しっかり生きて、
 お母さんのところにおいでね」

とこう言ったそうです。

これがまさに彼女の命を救った
「魔法の言葉」でした。

この言葉を聞いた彼女は

「一生懸命生きよう。
 そしてお母さんにもう一度会うんだ」

と、こんな風に言ったのです。

やっばり、苦しみを乗り越えた人にしか
言えない言葉ってあるんだなぁと思いました。

私達も時々「死にたい」と言う
子ども達に出会います。

そんな時、
私は、このお母さんの言葉を伝えます。

そうすると死のうとしている子が、
「あぁそうだなぁ」って
立ち止まってくれたりします。

やっぱり
「一生懸命生きてなんぼ」
なんですね。

誰にもつらいこと、悲しいこと、
あると思います。

そんなときこそ、
「一生懸命生きた人は
 一生懸命生きた人とまた会える」

この言葉をみなさんのお守りにして
一生懸命生きてください。

(安永智美 福岡県警察本部生活安全部少年課
   北九州少年サポートセンター係長)


池間 哲郎さんの言葉で「最も大切なボランティアは
自分自身が一生懸命に生きること」という言葉があります

物資的に裕福な日本では一生懸命生きる事が忘れられているのでは?と思う自殺や事件など沢山あります

親として、大人として、一生懸命生きるバトンを子供たちに繋いでいきたいですね


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Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 08:09│Comments(0)感動話
 
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