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2012年11月06日

お別れの言葉

《お別れの言葉》

小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。

でも、絵が上手な子だった。

彼は、よく空の絵を描いた。

抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。

担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。

冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。

N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。

私はN先生が大嫌いだった。

クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、N先生は違う学校へ転任することになったので、全校集会で先生のお別れ会をやることになった。

生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。

先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。

お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。

私は、A君の言葉を忘れない。

「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」

A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。

水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。

放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。

その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。
N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした。

魂が震える話より
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子供と本気で向き合う

だからこと出来ない子に発表させる事が出来たのでしょうね

本気で向き合えば子供は一生懸命返してくれますからね

まずは大人が本気にならないといけませんね


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Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 22:01│Comments(2)感動話
この記事へのコメント
私の長女は、そのA君と似たLD障害です
読んでて胸から込み上げるものがあり泣いてしまいました。先生はA君の可能性を信じていたんですよね(涙)誰が裏切っても味方しなくても私だけでも子供を信じよう認めようそう思いました
Posted by 3姉妹の母 at 2012年11月06日 23:07
3姉妹の母さんこんにちは
同じ子が居るとこの話の素晴らしさがすごくわかると思います
ほんと信じてあげる事が大切なんですよね
お子さんの事を一番時事てあげられる人で有ってください
お子さんのためにも、自分のためにも
コメントありがとうございます(^-^)
Posted by 毎日コツコツ(霜鳥)毎日コツコツ(霜鳥) at 2012年11月08日 14:40
 
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