2012年10月26日
お父さん、おいしいねえ。ほんとにおいしいよ
ボーボーMAX すぎたつ兄さんのメルマガより♪
(すぎたつ流『本気の仲間づくり』 http://merumo.ne.jp/00586859.html )
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ある不治の病の女の子の話です。
一歳の時から入退院を繰り返して、五歳になりました。
様々な治療の甲斐もなく、ついにターミナルケアに入りました。
もはや施す術もなく、安らかに死を迎えさせる終末看護、
それがターミナルケアです。
冬になり、お医者さんがその子のお父さんに言いました。
「もう、なんでも好きなものを食べさせてやってください」
お父さんはその子に、何が食べたいか、ききました。
「お父さん、ぶどうが食べたいよ」
と、女の子が小さな声で言いました。
季節は冬、ぶどうはどこにも売っていません。
でも、この子の最後の小さな望みを叶えてやりたい。
死を目前に控えたささやかな望みを、
なんとか、なんとかして叶えてやりたい。
お父さんは東京中のお店を探しました。
思いつく限りのお店、あのお店も、このお店も、、、、、、
足を棒にして、探し回りました。
でも、
どこのフルーツ売場にも置いていません。
最後に、あるデパートのフルーツ売場を訪ねました。
「あの…、ぶどうは置いていませんか?」
祈る気持ちで尋ねました。
「はい、ございます」
信じられない思いで、その人のあとについて行きました。
「こちらです」と案内されたその売場には、
きれいに箱詰めされた、立派な巨峰がありました。
しかし、お父さんは立ちすくんでしまいました。
なぜなら、その箱には
『三万円』
という値札が付いていたのです。
入退院の繰り返しで、そんなお金はもうありません。
悩みに悩んだ末、必死の思いでお父さんは
その係の人に頼みました。
「一粒でもいい、
二粒でもいい、
分けてもらうわけにはいきませんか?」
事情を聞いたその店員は、
黙ってその巨峰を箱から取り出し、
数粒のぶどうをもぎ、小さな箱に入れ、
きれいに包装して差し出しました。
「どうぞ、二千円でございます」
震える手でそのぶどうを受け取ったお父さんは、
病院へ飛んで帰りました。
「ほら、おまえの食べたかったぶどうだよ」
女の子は、痩せた手で
一粒のぶどうを口に入れました。
「お父さん、おいしいねえ。ほんとにおいしいよ」
そして間もなく、静かに息を引き取りました。
輝く未来ビトより
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最後の最後に幸せな気持ちで旅立ったと思います
すごくお金がかからなくても
小さくても希望を叶えて上げる事が1番の喜びなんですよね
Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 08:50│Comments(0)
│感動話