2012年05月04日
親の卒業式
Take&Give NEEDS という、
ウェディングの会社で活躍されている、
プランナーの有賀さんのブログより♪
http://ameblo.jp/a-ariga/
結婚式と言う、素敵なシーンでのエピソード。
〜〜〜〜
それは、プランナーが新郎から聞いた一言が
すべての始まりでした。
「彼女のお父さん、きっとまだ
お嫁にやる心の整理がついていないと思うんです」
詳しくお話を伺うと
新婦のお父様は新婦の結婚が決まってから
「自分の元を娘が離れるまで」
の残りの時間をひしひしと感じながら
毎日を過ごされているようだというのです。
何かと理由をつけては
新婦と一緒の時間を少しでも多く過ごそうとされているというお父様。
お父様は家族の中でも
いつも控えめな立場で口数も多い方ではなく
きっと娘へ伝えたい想いはいっぱいあるのに
言葉にして伝えることは出来ないのだ、、
とプランナーは感じました。
「結婚式の中でお父様が想いを伝えられる
娘とふたりっきりのお時間をおつくりしたい」
そう、考えたプランナーは
まずお父様と新婦の思い出を探すことにしました。
お父様が娘と過ごした時間の中で
特に心に残っていた思い出、
それは、新婦が小さい頃よくふたりで聴いたというある曲でした。
その曲を聴くと
今でも娘と過ごした愛おしい時間を思い出すというお父様。
そのことを知ったプランナーは、
その曲でお父様と新婦にラストダンスを踊って頂けないか、と考えました。
思い出の曲を聴きながら
ラストダンスで手を取り合い
娘との静かな時間をおつくりすれば
お父様の心の中にある想いを
娘へ伝えて頂けるのではないか・・と。
早速、プランナーはお父様へそのことをご提案しました。
けれど、
「いや、ダンスなんて・・。踊ったこともないし無理です・・」
とお父様。
「ダンスは上手じゃなくてもいいんです。
だから、娘さんのために頑張りましょう」
プランナーは諦めずにお父様を説得しました。
そして、
「わかりました・・。何とか頑張ってみます」
最後にお父様は、そうおっしゃってくれたのでした。
けれども、お父様の性格を考えると
披露宴のゲストが大勢いる前でラストダンスをしたとしても
きっと緊張で
言いたいことの半分も伝えられなくなってしまうに違いありません。
そこで、
すべての披露宴が終了した後
チャペルでお父様と新婦のふたりだけのラストダンスのお時間を
おつくりすることにしたのです。
結婚式当日。
披露宴終了後、
緊張気味のお父様をチャペルへご案内しました。
そして、
チャペルの扉が開き
何も知らない新婦が新郎にエスコートされていらっしゃいました。
一人で佇むお父様の姿を見て
不思議そうな表情の新婦。
そこに静かに
お父様と新婦の思い出の曲が流れ出しました。
お父様は新婦の元へ近づくと
「君を育ててきた時間は私と母さんの宝物です。
でも、いよいよ君が私たちの手を離れる日がきました。
今日は、最後の願いとして
君とよく聴いたこの曲で一緒に踊ってもらえませんか?」
そう言って、お父様は新婦へ手を差し出しました。
驚きながらもお父様の手を取る新婦。
そして、ゆっくりとラストダンスがスタートしたのでした。
あんなに躊躇されていたダンスでしたが
しっかりと新婦をエスコートされていらっしゃるお父様。
実は、お父様は
結婚式までの日々、
毎日、家でお母様とダンスの練習をされていたそうです。
きっと最初で最後の
娘とのダンスを素晴らしい思い出にするために。
けれど、
お父様は踊りながらも
新婦と目を合わすこともできず
唇を噛み締め
一言も言葉を交わすこともなく
あっという間に曲は終わってしまいました。
静かになったチャペル。
何か言いたそうなお父様。
そして、お父様は意を決したようにこうおっしゃいました。
「もう一度・・・お願いします」
そして、再び曲が流れました。
お父様は先ほどとは違っていました。
依然、目は合わせられない・・。
けれど、
一言、一言大切そうに言葉を選び、
新婦の耳元へ何かを伝えていらっしゃいました。
何を話しているのかは聞こえてきません。
けれど、
お父様が心の中にある素直な娘への想いを
一生懸命に伝えていることは見てわかりました。
そして、新婦はそんなお父様の言葉に
目をうるませ
時折笑顔を見せながら
何度も頷いていらっしゃいました。
そんなお父様と新婦の様子を遠くから
涙を拭いながら見守る
お母様と新郎。
やがて曲が終わり
お父様と新婦は初めて顔を見合わせると
静かに抱き合われたのでした。
新婦を抱きしめた
お父様のお顔には
笑顔が浮かんでいました。
そして、会場を後にされる際、
お父様はプランナーのところにいらっしゃると
「ありがとう。
これでやっと私も娘から卒業できます」
そうおっしゃり、
お父様は、晴れやかな笑顔で会場を後にされたそうです。
結婚式って
ご両親にとっても「子育て卒業式」
という大きな意味を持つ大切な日。
新郎新婦だけでなく、
ご両親のそんな心の温度も
私たちウェディングプランナーは
敏感に感じとっていかなくては・・・。
そんなことを改めて感じました。
輝く未来ビトより
登録は空メールで
00576250s@merumo.ne.jp
ウェディングの会社で活躍されている、
プランナーの有賀さんのブログより♪
http://ameblo.jp/a-ariga/
結婚式と言う、素敵なシーンでのエピソード。
〜〜〜〜
それは、プランナーが新郎から聞いた一言が
すべての始まりでした。
「彼女のお父さん、きっとまだ
お嫁にやる心の整理がついていないと思うんです」
詳しくお話を伺うと
新婦のお父様は新婦の結婚が決まってから
「自分の元を娘が離れるまで」
の残りの時間をひしひしと感じながら
毎日を過ごされているようだというのです。
何かと理由をつけては
新婦と一緒の時間を少しでも多く過ごそうとされているというお父様。
お父様は家族の中でも
いつも控えめな立場で口数も多い方ではなく
きっと娘へ伝えたい想いはいっぱいあるのに
言葉にして伝えることは出来ないのだ、、
とプランナーは感じました。
「結婚式の中でお父様が想いを伝えられる
娘とふたりっきりのお時間をおつくりしたい」
そう、考えたプランナーは
まずお父様と新婦の思い出を探すことにしました。
お父様が娘と過ごした時間の中で
特に心に残っていた思い出、
それは、新婦が小さい頃よくふたりで聴いたというある曲でした。
その曲を聴くと
今でも娘と過ごした愛おしい時間を思い出すというお父様。
そのことを知ったプランナーは、
その曲でお父様と新婦にラストダンスを踊って頂けないか、と考えました。
思い出の曲を聴きながら
ラストダンスで手を取り合い
娘との静かな時間をおつくりすれば
お父様の心の中にある想いを
娘へ伝えて頂けるのではないか・・と。
早速、プランナーはお父様へそのことをご提案しました。
けれど、
「いや、ダンスなんて・・。踊ったこともないし無理です・・」
とお父様。
「ダンスは上手じゃなくてもいいんです。
だから、娘さんのために頑張りましょう」
プランナーは諦めずにお父様を説得しました。
そして、
「わかりました・・。何とか頑張ってみます」
最後にお父様は、そうおっしゃってくれたのでした。
けれども、お父様の性格を考えると
披露宴のゲストが大勢いる前でラストダンスをしたとしても
きっと緊張で
言いたいことの半分も伝えられなくなってしまうに違いありません。
そこで、
すべての披露宴が終了した後
チャペルでお父様と新婦のふたりだけのラストダンスのお時間を
おつくりすることにしたのです。
結婚式当日。
披露宴終了後、
緊張気味のお父様をチャペルへご案内しました。
そして、
チャペルの扉が開き
何も知らない新婦が新郎にエスコートされていらっしゃいました。
一人で佇むお父様の姿を見て
不思議そうな表情の新婦。
そこに静かに
お父様と新婦の思い出の曲が流れ出しました。
お父様は新婦の元へ近づくと
「君を育ててきた時間は私と母さんの宝物です。
でも、いよいよ君が私たちの手を離れる日がきました。
今日は、最後の願いとして
君とよく聴いたこの曲で一緒に踊ってもらえませんか?」
そう言って、お父様は新婦へ手を差し出しました。
驚きながらもお父様の手を取る新婦。
そして、ゆっくりとラストダンスがスタートしたのでした。
あんなに躊躇されていたダンスでしたが
しっかりと新婦をエスコートされていらっしゃるお父様。
実は、お父様は
結婚式までの日々、
毎日、家でお母様とダンスの練習をされていたそうです。
きっと最初で最後の
娘とのダンスを素晴らしい思い出にするために。
けれど、
お父様は踊りながらも
新婦と目を合わすこともできず
唇を噛み締め
一言も言葉を交わすこともなく
あっという間に曲は終わってしまいました。
静かになったチャペル。
何か言いたそうなお父様。
そして、お父様は意を決したようにこうおっしゃいました。
「もう一度・・・お願いします」
そして、再び曲が流れました。
お父様は先ほどとは違っていました。
依然、目は合わせられない・・。
けれど、
一言、一言大切そうに言葉を選び、
新婦の耳元へ何かを伝えていらっしゃいました。
何を話しているのかは聞こえてきません。
けれど、
お父様が心の中にある素直な娘への想いを
一生懸命に伝えていることは見てわかりました。
そして、新婦はそんなお父様の言葉に
目をうるませ
時折笑顔を見せながら
何度も頷いていらっしゃいました。
そんなお父様と新婦の様子を遠くから
涙を拭いながら見守る
お母様と新郎。
やがて曲が終わり
お父様と新婦は初めて顔を見合わせると
静かに抱き合われたのでした。
新婦を抱きしめた
お父様のお顔には
笑顔が浮かんでいました。
そして、会場を後にされる際、
お父様はプランナーのところにいらっしゃると
「ありがとう。
これでやっと私も娘から卒業できます」
そうおっしゃり、
お父様は、晴れやかな笑顔で会場を後にされたそうです。
結婚式って
ご両親にとっても「子育て卒業式」
という大きな意味を持つ大切な日。
新郎新婦だけでなく、
ご両親のそんな心の温度も
私たちウェディングプランナーは
敏感に感じとっていかなくては・・・。
そんなことを改めて感じました。
輝く未来ビトより
登録は空メールで
00576250s@merumo.ne.jp
Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 14:18│Comments(0)
│感動話