2012年01月19日
大切なこと
一番大切な事は何ですか?
一番大切にしている事は何ですか?
そんな質問を自分に問い掛けてしまいました。
ーーーーーーーーーーー
【大切なこと】
人生で起こることは
何か大切なことを気づかせてくれるために起こるようです。
桜が舞う季節のことでした。
病院主催のお花見会に参加するため、
病室から小さくなった母を車椅子に乗せて
近くの神社に足を運びました。
母は34歳の時に
難病のベージェット病が発症。
母がずっとつけていた日記には、
ほとんど毎日のように微熱や頭痛があると書かれていました。
私は、妹と一緒に、その日記を見ると、
「無理をすると発症するから」
と医者には言われていることも記されていました。
子供たち二人が学校から帰ってきたらお腹を空かさないよう、
いつもお菓子が買ってありました。
お菓子はいつも妹と半分にして分けて食べていました。
看護婦をしていた母にとって、
毎日のようにお菓子を買っておくことだけでも大変だったはずです。
母は病気のため、身体がだんだんと動かなくなっていきました。
やがて身体に必要な栄養は、
毎日3度の点滴で補うようになっていました。
幼い頃に大火傷を負い、
頭皮に後遺症が残った母のこれまでの人生はきっと、
辛かったことのほうが多かったはず。
それでも、人を傷つけることは決して言いませんでした。
誰に対しても優しかったのは人の痛みがよくわかったからなのかもしれません。
母の病気が進行するにしたがい、
身体の自由が利かなくなった母の身の回りの
お世話をすることが多くなりましたが、
そのうち、母を幼い子供のように接するようになっていました。
お花見会では、看護師さんたちが、
桜が舞うポカポカ陽気の中、
おでんをふるまってくれていました。
「おでんが欲しい?」
と聞くと 食べたいという。
久しぶりに人間らしく
口からおでんを食べさせてあげられることに嬉しさを感じました。
おでんを小さく小さく刻んでスプーンの上にのせ、
口元に運びます。
「おいしい」
母が本当に美味しそうに食べ、嬉しそうな表情をするので、
自分も本当に嬉しくなり、 嬉しくて、嬉しくて涙がにじんできました。
口元にスプーンでおでんを運ぶとき、
母が自分が赤ちゃんの時に
今の自分が母におでんを運ぶのと同じようにスプーンで
口元に運んでいたときの映像が入ってきました。
それと同時に、子を思う母の愛情がポンと心に入ってきました。
時を越えて、母の愛を受け取った瞬間でした。
そこには、愛しかありませんでした。
子が存在しているだけで愛おしく感じる心。
自分のすべてを注ぎ込む愛情がそこにはありました。
母の無償の愛を感じて泣き崩れました。
おでんをのせたスプーンを口元に運びながら無理に微笑もうとすると
余計に涙が溢れます。
こんなにも愛されていたんだと思うと涙が止まりませんでした。
もっと親孝行すればよかった。
もっと作ってくれた料理を
おいしいって言ってあげればよかった。
それなのに、こんなにもこんなにも愛されていたんだ。
そう思うと涙があふれて止まりませんでした。
「こんなに素晴らしい行事をしてくださり、
本当にありがとうございました」
感謝の手紙を院長先生宛に出しました。
心から接してくれる看護師さんたちを
院長先生に褒めていただきたかったのです
それ以降、母は友人から呼ばれていたように
看護師さん達からは、「あっこさん」と呼ばれるようになっていました。
母の最期の友人たちでした。
『人には優しくしよう』
これが、母から学んだことです。
それから数年後。
最愛の妹にガンが見つかった。
聞いたとき、目の前が真っ暗になりました。
目を開けているのに何も見えませんでした。
祖父母、両親をすでに亡くしている自分にとって、
たった一人でこの世に残されるような虚無感を感じたのです。
全く現実を受け入れられませんでした。
手術は成功しまし、
いまは、再発の可能性がなくなる5年が
無事に過ぎればと思っています。
心の底から気がついたことがあります。
それは、
人生で一番大切なことは、
一番大切なことを
一番大切にすること。
好かれていない人のご機嫌を取るより、
自分を愛してくれている人のために時間をもっと使おう。
でっかいことをしようとするよりも、
いつも見守ってくれている人が喜ぶことをするために時間をもっと使おう。
ありがとう、ごめんなさいが
ちゃんと言える人になろう。
人に迷惑だけはかけない人生にしよう。
嬉しいときには嬉しいとちゃんと伝えよう。
愛している人に愛しているとちゃんと伝えよう。
人生で一番大切なことだから、
親が子供に一番最初に教えることなんだと心に落ちます。
メルマガ【輝く未来ビト】より
登録は空メールで
00576250s@merumo.ne.jp
一番大切にしている事は何ですか?
そんな質問を自分に問い掛けてしまいました。
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【大切なこと】
人生で起こることは
何か大切なことを気づかせてくれるために起こるようです。
桜が舞う季節のことでした。
病院主催のお花見会に参加するため、
病室から小さくなった母を車椅子に乗せて
近くの神社に足を運びました。
母は34歳の時に
難病のベージェット病が発症。
母がずっとつけていた日記には、
ほとんど毎日のように微熱や頭痛があると書かれていました。
私は、妹と一緒に、その日記を見ると、
「無理をすると発症するから」
と医者には言われていることも記されていました。
子供たち二人が学校から帰ってきたらお腹を空かさないよう、
いつもお菓子が買ってありました。
お菓子はいつも妹と半分にして分けて食べていました。
看護婦をしていた母にとって、
毎日のようにお菓子を買っておくことだけでも大変だったはずです。
母は病気のため、身体がだんだんと動かなくなっていきました。
やがて身体に必要な栄養は、
毎日3度の点滴で補うようになっていました。
幼い頃に大火傷を負い、
頭皮に後遺症が残った母のこれまでの人生はきっと、
辛かったことのほうが多かったはず。
それでも、人を傷つけることは決して言いませんでした。
誰に対しても優しかったのは人の痛みがよくわかったからなのかもしれません。
母の病気が進行するにしたがい、
身体の自由が利かなくなった母の身の回りの
お世話をすることが多くなりましたが、
そのうち、母を幼い子供のように接するようになっていました。
お花見会では、看護師さんたちが、
桜が舞うポカポカ陽気の中、
おでんをふるまってくれていました。
「おでんが欲しい?」
と聞くと 食べたいという。
久しぶりに人間らしく
口からおでんを食べさせてあげられることに嬉しさを感じました。
おでんを小さく小さく刻んでスプーンの上にのせ、
口元に運びます。
「おいしい」
母が本当に美味しそうに食べ、嬉しそうな表情をするので、
自分も本当に嬉しくなり、 嬉しくて、嬉しくて涙がにじんできました。
口元にスプーンでおでんを運ぶとき、
母が自分が赤ちゃんの時に
今の自分が母におでんを運ぶのと同じようにスプーンで
口元に運んでいたときの映像が入ってきました。
それと同時に、子を思う母の愛情がポンと心に入ってきました。
時を越えて、母の愛を受け取った瞬間でした。
そこには、愛しかありませんでした。
子が存在しているだけで愛おしく感じる心。
自分のすべてを注ぎ込む愛情がそこにはありました。
母の無償の愛を感じて泣き崩れました。
おでんをのせたスプーンを口元に運びながら無理に微笑もうとすると
余計に涙が溢れます。
こんなにも愛されていたんだと思うと涙が止まりませんでした。
もっと親孝行すればよかった。
もっと作ってくれた料理を
おいしいって言ってあげればよかった。
それなのに、こんなにもこんなにも愛されていたんだ。
そう思うと涙があふれて止まりませんでした。
「こんなに素晴らしい行事をしてくださり、
本当にありがとうございました」
感謝の手紙を院長先生宛に出しました。
心から接してくれる看護師さんたちを
院長先生に褒めていただきたかったのです
それ以降、母は友人から呼ばれていたように
看護師さん達からは、「あっこさん」と呼ばれるようになっていました。
母の最期の友人たちでした。
『人には優しくしよう』
これが、母から学んだことです。
それから数年後。
最愛の妹にガンが見つかった。
聞いたとき、目の前が真っ暗になりました。
目を開けているのに何も見えませんでした。
祖父母、両親をすでに亡くしている自分にとって、
たった一人でこの世に残されるような虚無感を感じたのです。
全く現実を受け入れられませんでした。
手術は成功しまし、
いまは、再発の可能性がなくなる5年が
無事に過ぎればと思っています。
心の底から気がついたことがあります。
それは、
人生で一番大切なことは、
一番大切なことを
一番大切にすること。
好かれていない人のご機嫌を取るより、
自分を愛してくれている人のために時間をもっと使おう。
でっかいことをしようとするよりも、
いつも見守ってくれている人が喜ぶことをするために時間をもっと使おう。
ありがとう、ごめんなさいが
ちゃんと言える人になろう。
人に迷惑だけはかけない人生にしよう。
嬉しいときには嬉しいとちゃんと伝えよう。
愛している人に愛しているとちゃんと伝えよう。
人生で一番大切なことだから、
親が子供に一番最初に教えることなんだと心に落ちます。
メルマガ【輝く未来ビト】より
登録は空メールで
00576250s@merumo.ne.jp
Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 12:35│Comments(0)
│感動話