2011年12月10日
書き写したメール
愛の形は人それぞれ
目に見えていなくても愛はちゃんと在るんですね
愛は感じるもの
そんな感動的な話です
ーーーーーーーーーー
【書き写したメール】
_______
早く帰りたい。
今から7年前のこの季節。
街を歩く人たちは少し浮き足立って見え、イルミネーションが少しだけ寒さを忘れさせてくれるこの季節。
毎日、毎日、早く帰りたかった。
でも、仕事が終わらない・・・
殆んど毎日残業で、0時をまわることもあった。
そんな中、唯一励ましてくれたのが、同棲していた彼女からのメール。
「遅くまでご苦労様。身体に気をつけてね」
「今日も一人で残業かな?寂しくなったらいつでも電話してね」
「こんなに遅くまで凄いよ。私も起きて待っているね」
彼女からのメールのおかげで、何とかその日々を乗り越えられることができた。
彼女は一度も文句を言わなかった。
それにすぐ謝るから、ケンカにもならなかった。
そんな彼女が大好きだった。
年が明け、2月のはじめ頃、突然「別れたい」と言われ、何が何だか分からないまま別れることになった。
全ての荷物を運び出し、部屋を出て行く彼女を、僕は見送ることが出来なかった。
彼女のすすり泣く声と、震えた声で言った「じゃあね」が悲しすぎて、下を向いたまま手を振って別れた。
その年は特に寒い冬だった。
春が来て、夏が過ぎ、秋を迎えた頃、その連絡が来た。
信じられなかった。
彼女が亡くなったということを、彼女のお兄さんが教えてくれた。
彼女は病気と闘っていたんだという。
僕は電池が切れたようにその場に崩れ落ちた。
「何でもっと早く帰ってあげなかったんだよ!」
「何で別れるときに、もっとしっかり理由を聞かなかったんだよ!」
「何で内緒にされるような付き合いをしちゃったんだよ!」
自分を責めている僕を見て、お兄さんがあるものを渡してきた。
それは、少しぼろくなったノート。
中身は、僕が送ったメールの書き写しだった。
亡くなる前、力が入らない手で一生懸命書いたのだろう。
細く、汚い字で書かれていた。
12/2 遅くなってごめんね。今日こそは早く帰ろうと頑張っていたんだけど、結局この時間だよ(汗)もっと仕事が出来る人間になるぞ!
12/5 約束していた映画、また今度行こうね。今日も遅くなっちゃってごめんなさい。埋め合わせは必ずします。
12/9 イルミネーションの時間、終わっちゃったね(汗)今年中に必ず連れて行くから!ごめんね。
12/10・・・
・・・
そして、最期のページにこう書かれていた。
「彼のおかげで、私は幸せに人生を終えることができます。
彼のおかげで初めて、人にやさしく生きることができました。
彼が必ず謝ってくれたから、私も素直に謝れました。
仕事をしていても、いつも気にかけてくれていたから、寂しくありませんでした。
ここにある彼からのメールは、私の宝物。
どこにも行けなかったけど、幸せでした。
神様、生まれ変わっても彼と出会わせて下さい」
読み終わり、声を出して泣き崩れた。
さまざまな思い出が頭に浮かんだが、
全て彼女は笑顔だった。
魂が震える話より
登録は空メール送信で
00526431s@merumo.ne.jp
目に見えていなくても愛はちゃんと在るんですね
愛は感じるもの
そんな感動的な話です
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【書き写したメール】
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早く帰りたい。
今から7年前のこの季節。
街を歩く人たちは少し浮き足立って見え、イルミネーションが少しだけ寒さを忘れさせてくれるこの季節。
毎日、毎日、早く帰りたかった。
でも、仕事が終わらない・・・
殆んど毎日残業で、0時をまわることもあった。
そんな中、唯一励ましてくれたのが、同棲していた彼女からのメール。
「遅くまでご苦労様。身体に気をつけてね」
「今日も一人で残業かな?寂しくなったらいつでも電話してね」
「こんなに遅くまで凄いよ。私も起きて待っているね」
彼女からのメールのおかげで、何とかその日々を乗り越えられることができた。
彼女は一度も文句を言わなかった。
それにすぐ謝るから、ケンカにもならなかった。
そんな彼女が大好きだった。
年が明け、2月のはじめ頃、突然「別れたい」と言われ、何が何だか分からないまま別れることになった。
全ての荷物を運び出し、部屋を出て行く彼女を、僕は見送ることが出来なかった。
彼女のすすり泣く声と、震えた声で言った「じゃあね」が悲しすぎて、下を向いたまま手を振って別れた。
その年は特に寒い冬だった。
春が来て、夏が過ぎ、秋を迎えた頃、その連絡が来た。
信じられなかった。
彼女が亡くなったということを、彼女のお兄さんが教えてくれた。
彼女は病気と闘っていたんだという。
僕は電池が切れたようにその場に崩れ落ちた。
「何でもっと早く帰ってあげなかったんだよ!」
「何で別れるときに、もっとしっかり理由を聞かなかったんだよ!」
「何で内緒にされるような付き合いをしちゃったんだよ!」
自分を責めている僕を見て、お兄さんがあるものを渡してきた。
それは、少しぼろくなったノート。
中身は、僕が送ったメールの書き写しだった。
亡くなる前、力が入らない手で一生懸命書いたのだろう。
細く、汚い字で書かれていた。
12/2 遅くなってごめんね。今日こそは早く帰ろうと頑張っていたんだけど、結局この時間だよ(汗)もっと仕事が出来る人間になるぞ!
12/5 約束していた映画、また今度行こうね。今日も遅くなっちゃってごめんなさい。埋め合わせは必ずします。
12/9 イルミネーションの時間、終わっちゃったね(汗)今年中に必ず連れて行くから!ごめんね。
12/10・・・
・・・
そして、最期のページにこう書かれていた。
「彼のおかげで、私は幸せに人生を終えることができます。
彼のおかげで初めて、人にやさしく生きることができました。
彼が必ず謝ってくれたから、私も素直に謝れました。
仕事をしていても、いつも気にかけてくれていたから、寂しくありませんでした。
ここにある彼からのメールは、私の宝物。
どこにも行けなかったけど、幸せでした。
神様、生まれ変わっても彼と出会わせて下さい」
読み終わり、声を出して泣き崩れた。
さまざまな思い出が頭に浮かんだが、
全て彼女は笑顔だった。
魂が震える話より
登録は空メール送信で
00526431s@merumo.ne.jp
Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 17:13│Comments(0)
│感動話