2011年11月15日
居場所
居場所がある
それだけで人は落ち着いて生きて生けるんですね
子供達の為に心の居場所を作れる親になります♪
ーーーーーーーーーーー
十五年前。
二人の幼子を連れた私は、
夫としばらく距離を置きたくて
実家でその年を越した。
実家に逃げ帰ったところで
何も解決しないことなど
私は百も承知だった。
当時、実家も大変な時期だった。
父の仕事は低迷し、
その生活は決して楽なものではなかった。
おまけに母は重い病気を抱えていた。
こんな深刻な状況において、
私たちのような親子に転がり込まれる負担の大きさは、
誰の眼にも明らかだった。
帰省中、
私は家事や母の世話など無我夢中で働いた。
動いていたら少し気持ちが楽だった。
実家に迷惑をかけている…。
その後ろめたさに私は押し潰されそうだったから。
年が明け、父がとうとう私に切り出した。
「これからどうするんだ?」
もちろん私は即答した。
「うん。そろそろ出て行くよ。
心配かけちゃったね。
本当にごめんなさい」
本心だった。
甘えちゃいけないと最初から解っていた。
すると父はおもむろに後ろを向いた。
そして絞り出すようにこう言った。
「もう我慢するな。
なんとかなる…なんとかなるから帰ってこい」
父はティッシュを乱暴に引き出すと強く鼻をかんだ。
私は荷物をまとめた。
不思議なくらい気持ちが吹っ切れていた。
これで十分だ。
父のあの一言が聞けたから、
あと少し…あと少し私は頑張れる…。
そう思った。
もしかしたら私はただ
この一言が欲しかっただけなのかもしれない。
人はたとえ不安や寂しさの中にあっても、
「居場所」があることさえ確かめられたなら
きっと救われる…。
そのとき私は初めて知った。
(GIVE&GIVEメルマガ『たった一言でコンテスト』より)
http://www.rakume.jp/usr/access.jsp?i=102281&t=3&k=1&p=1
それだけで人は落ち着いて生きて生けるんですね
子供達の為に心の居場所を作れる親になります♪
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十五年前。
二人の幼子を連れた私は、
夫としばらく距離を置きたくて
実家でその年を越した。
実家に逃げ帰ったところで
何も解決しないことなど
私は百も承知だった。
当時、実家も大変な時期だった。
父の仕事は低迷し、
その生活は決して楽なものではなかった。
おまけに母は重い病気を抱えていた。
こんな深刻な状況において、
私たちのような親子に転がり込まれる負担の大きさは、
誰の眼にも明らかだった。
帰省中、
私は家事や母の世話など無我夢中で働いた。
動いていたら少し気持ちが楽だった。
実家に迷惑をかけている…。
その後ろめたさに私は押し潰されそうだったから。
年が明け、父がとうとう私に切り出した。
「これからどうするんだ?」
もちろん私は即答した。
「うん。そろそろ出て行くよ。
心配かけちゃったね。
本当にごめんなさい」
本心だった。
甘えちゃいけないと最初から解っていた。
すると父はおもむろに後ろを向いた。
そして絞り出すようにこう言った。
「もう我慢するな。
なんとかなる…なんとかなるから帰ってこい」
父はティッシュを乱暴に引き出すと強く鼻をかんだ。
私は荷物をまとめた。
不思議なくらい気持ちが吹っ切れていた。
これで十分だ。
父のあの一言が聞けたから、
あと少し…あと少し私は頑張れる…。
そう思った。
もしかしたら私はただ
この一言が欲しかっただけなのかもしれない。
人はたとえ不安や寂しさの中にあっても、
「居場所」があることさえ確かめられたなら
きっと救われる…。
そのとき私は初めて知った。
(GIVE&GIVEメルマガ『たった一言でコンテスト』より)
http://www.rakume.jp/usr/access.jsp?i=102281&t=3&k=1&p=1
Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 12:20│Comments(0)
│感動話