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2011年01月27日

100人の1歩より

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岩村昇氏のお話です

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岩村昇氏は、ネパールで長い間貧しい人々の診療にあたられた医師です。


ネパールは大部分が高地にあり、

人々は非常に貧しく、また結核や下痢などの病気や栄養不足のため、

平均寿命は三十歳前後だといわれています。



岩村さんの病院は、ネパール中西部の1700メートルという高地にある、

人口が約5000人のタンセンという町にあります。



人々は病院で診てもらってもお金がないので、鶏や野菜などを持ってきて感謝の気持ちを表わしたりします。


ネパールは病院が非常に少なく、

また道路が山道である上に整備されていない所も多いので、

重い病人が病院前たどり着くのに一週間も十日もかかるという事がよくあります。



岩村さんは時々巡回診察で半年も一ヶ月も出かける事がありました。



ある村で重傷の結核患者を見つけました。


すぐにタンセンの病院に入院させる必要がありました。


しかしタンセンまでの道のりは、

山また山の難路であり、

頼りになる交通機関もありません。



その村からタンセンの病院までは、身軽な格好で歩いても5日はかかります。


その間は病人を背負って歩いていくほかはないのです。


そこで先ず病人の孫にあたる、山育ちの元気な少年が、

病人を背負って山を下っていきましたが、

二日目にある村まで来たとき力がつき、

とうとう歩けなくなってしまいました。



ちょうどそこに居合わせた一人のネパール青年が、その事情を聞いて、


「ちょうどよかった。

僕もタンセンに行く所だったのです。

病院まで背負っていってあげましょう。


なあに、かまいませんよ。

僕はこのとおり元気ですから。」


と言いました。


彼は全く見知らぬ人で、

また、その村の住民でもなく、

たまたま同じ宿屋に泊まり合わせただけの通りすがりの旅人にすぎませんでした。



岩村さんはうれしくて涙が出るような思いでした。


しかしそのとき、岩村さんはお金の持ち合わせが全くなかったのです。



そこで、

「お気持ちはとてもありがたいのですが、

お金がないので、お礼が出来ません。」

と言いました。


すると青年は怒ったような表情をしました。



「僕はお金が欲しいからやるのではありません。」


「それじゃ、どうして?」


「サンガイージユウネーコラギ」


サンガイージユウネーコラギというのは、ネパール語で


「みんなで生きるために」


という意味でした。


何という暖かい人間味にあふれた言葉でしょうか。



岩村さんは青年の厚意に甘える事にしました。

青年は結核患者を肩に担いで歩き始めました。


はだしの足で岩だらけの狭い道をしっかり踏みしめ、

熱い太陽の光に肌をさらしだらだらと汗を流しながら、

黙々と歩き続けました。


それはとても頼もしい姿でした。


『ああ、私はこの言葉と

この青年の事を生涯絶対に忘れないだろう』


岩村さんはこのとき、深くそう思いました。


100人の1歩より
00551553s@merumo.ne.jp



みんなで生きるために


日本も昔はみんなで協力して生きていた

しかし

裕福になり

直接的な協力は要らない生活が出来るようになった

お金でサービスを手に入れられる

しかし

しかし

それが今問題なんですよね

もっと頼って頼られて

協力し合える関係が大切なんですよね

とくに災害時などには

やはり人はいつに成っても協力し合って生きていかなければ

そんなことを考えさせられました



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Posted by 毎日コツコツ(霜鳥) at 20:02│Comments(2)感動話
この記事へのコメント
こんばんは。
みんな繋がっているって感じる言葉ですね、素晴らしい!
Posted by ふにっふにっ at 2011年01月29日 21:39
ふにっさんこんにちは
やはり繋がりは良いですよね
私も今の日本に繋がりをもっともっと増やすべきではないかと思います
コメントありがとうございます
Posted by 毎日コツコツ毎日コツコツ at 2011年01月30日 02:17
 
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